葬儀社選びの注意点・ボッタクリに遭わないための情報収集・気をつけるポイント

「ネットで見た金額で頼んだのに、最後の請求は何倍にもなっていた」「病院で紹介された葬儀社に、その場で決めてしまった」――。葬儀社選びでは、こうしたご相談が今も少なくありません。

ボッタクリや思わぬ高額請求を避けるために大切なのは、事前に少しだけ情報を集めておくことと、見積書の「含まれていないもの」を確認することの2つです。これだけで、葬儀の費用はぐっと読みやすくなります。

この記事では、葬儀の現場に携わってきた立場から、見積書で必ず確認したい項目、信頼できる葬儀社を見分けるチェックリスト、そして「この言葉が出たら要注意」というセリフまで、分かりやすくまとめました。読み終えるころには、落ち着いて葬儀社を比べられるようになります。

こんな方に役立ちます

  • 葬儀費用で後から高額な請求をされないか不安な方
  • 「〇万円プラン」の広告が本当にその金額で済むのか知りたい方
  • 見積書のどこを見ればよいか分からない方
  • いざというときに慌てないよう、今のうちに葬儀社を選んでおきたい方

著者|藤井 丈

藤井祭典

祖父が創業した市川市の葬儀社「藤井祭典」で、私・丈は三代目として、“小さな葬儀社だからこそ、小さなところまで気づける”運営を続けています。
その専門知識と経験をいかし、市川市を中心に、葬儀に役立つ情報をわかりやすく発信しています。


目次

「格安プラン」の金額だけで選ばない

葬儀社選びでいちばん多い失敗が、広告に大きく書かれた金額だけを見て決めてしまうことです。「総額〇万円」「一式〇万円」という表示でも、実際には葬儀に欠かせない費用が含まれていないケースがあります。

プラン料金に含まれていないことが多い費用

次のような費用は、基本プランとは「別料金」になっていることがよくあります。比べるときは、これらを含めた総額で見ることが大切です。

費用の項目確認したいポイント
火葬料公営か民営かで大きく変わる。プランに含まれているか
式場(斎場)使用料式場の利用料が別途かかるか
搬送費「〇kmまで」「〇回まで」の制限があるか
ドライアイス・安置料何日分が含まれているか。延長時の1日あたりの金額
飲食代(通夜振る舞い・精進落とし)何人分で計算されているか。1人あたりの単価
返礼品何人分か。余った分は返品できるか
人件費・運営費スタッフ費用が「別途」になっていないか
お布施(宗教者へのお礼)葬儀社への支払いとは別に必要になる

ネットの仲介サービスは「最終的な支払額」で比べる

インターネットの葬儀仲介サービスは手軽に申し込める反面、実際の葬儀は提携先の葬儀社が行います。基本プランは安く見えても、打ち合わせの中でオプションが次々に追加され、最終的な支払いが広告の数倍になったというトラブルも報告されています。

どの依頼先でも、申し込む前に「この内容で、すべて込みでいくらになりますか」と総額の見積もりを出してもらうと安心です。

見積書で必ず確認したい5つのポイント

見積書は、葬儀費用のトラブルを防ぐいちばんの手がかりです。受け取ったら、次の点を一つずつ確認してみてください。

「葬儀一式」ではなく、項目ごとに金額が書かれているか

「葬儀一式 〇〇万円」とだけ書かれた見積書では、何にいくらかかっているのか分かりません。祭壇・棺・骨壺・搬送・ドライアイスなど、項目ごとに単価と数量が書かれているかを確認しましょう。内訳を出してもらえない場合は、依頼を見送るのが賢明です。

日数で増える費用(ドライアイス・安置料)

ドライアイスや安置室の使用料は「〇日分」と決まっていることがほとんどです。火葬場が混み合っていると、葬儀まで数日待つことも珍しくありません。1日延びるごとにいくら追加になるのかを、あらかじめ聞いておくと安心です。

距離・回数で増える費用(搬送費)

搬送費は「〇kmまで」「1回分」などの条件がついていることが多く、病院からご自宅、ご自宅から式場と移動が重なると追加料金になります。何回分・何km分が含まれているかを確認しましょう。

人数で増える費用(飲食・返礼品)

飲食代や返礼品は、参列者の人数で総額が変わる費用です。見積もりが「何人分で計算されているか」と「1人増えるといくらか」を確認しておけば、当日の人数が増えても慌てずに済みます。返礼品は余った分を返品できるかも聞いておくと、無駄な出費を防げます。

「別途」「実費」と書かれた項目

見積書の中に「別途」「実費」「概算」と書かれた項目があれば、それがいくらくらいになるのかを必ず確認しましょう。人件費や運営費、火葬料などが、ここに隠れていることがあります。

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この言葉が出たら要注意|契約を急がせるセリフ

ご家族を亡くされた直後は、気持ちに余裕がない状態です。その中で次のような言葉をかけられたら、一度立ち止まって考えてみてください。

よくあるセリフ知っておきたいこと
「今すぐ決めないと安置できません」搬送・安置だけを依頼し、葬儀の内容は後から決めることもできます
「皆さんこのくらいのプランにされますよ」葬儀の規模はご家族が決めるもの。周りに合わせる必要はありません
「故人さまのために、もう少し立派に」気持ちに訴えて高額なプランをすすめるのは、よくある手法です
「細かい金額は終わってからご説明します」金額の分からないまま契約するのは避けましょう

とくに知っておいていただきたいのが、病院から紹介された葬儀社に、そのまま葬儀まで任せる必要はないということです。まずは搬送だけをお願いし、落ち着いてから葬儀社を選び直すこともできます。事前に依頼先を決めておけば、病院からその葬儀社へ直接連絡するだけで済みます。

信頼できる葬儀社を見分けるチェックリスト

誠実な葬儀社は、ご家族の不安を減らすことを第一に考えて対応します。問い合わせや相談のときに、次のような対応があるか確認してみてください。

  • 項目ごとの金額が分かる見積書を出してくれる
  • 追加料金がかかる可能性を先に説明してくれる
  • 契約を急がせず、比べる時間をくれる
  • 予算や「小さく送りたい」といった希望を尊重してくれる
  • 質問に対して、分かりやすい言葉で答えてくれる
  • 電話での問い合わせにも、丁寧に対応してくれる

電話の対応は、その葬儀社の姿勢がよく表れる場面です。「費用の目安を教えてください」と聞いたときに、はぐらかさずに答えてくれるかどうかも、判断の材料になります。

いちばんの対策は「元気なうちの事前相談」

ここまでのポイントを、ご逝去の直後にすべて確認するのは簡単ではありません。だからこそ、時間に余裕があるうちに見積もりを取り、葬儀社を比べておくことが、ボッタクリを防ぐいちばん確実な方法です。

事前に相談しておくと、次のようなメリットがあります。

  • 総額の目安が分かり、費用の準備ができる
  • 複数の葬儀社を落ち着いて比べられる
  • いざというときに連絡する先が決まっていて、慌てずに済む
  • 家族の希望(家族葬・一日葬など)を事前に共有できる

藤井祭典では、葬儀の費用や内容についてのご相談を無料でお受けする事前相談を承っています。見積書の見方が分からない、他社の見積もりが妥当か知りたいといったご相談も、お気軽にどうぞ。

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よくある質問

見積もりは何社から取ればよいですか?

2〜3社から取ると、金額や内容の違いが分かりやすくなります。比べるときは、プラン名や金額だけでなく「何が含まれていて、何が別料金か」をそろえて見ることが大切です。

病院から紹介された葬儀社を断ってもよいですか?

はい、断っても問題ありません。依頼先が決まっていれば、その葬儀社へ連絡して搬送をお願いできます。決まっていない場合も、搬送だけを依頼して、葬儀の内容は後から落ち着いて決めることができます。

請求金額に納得できないときは、どうすればよいですか?

まずは葬儀社に、見積書と請求書の違いについて説明を求めましょう。それでも納得できない場合は、消費者ホットライン(局番なしの「188」)に相談できます。契約前であれば、その場でサインせず、一度持ち帰って検討することも大切です。

まとめ

葬儀社選びでボッタクリを防ぐには、広告の金額だけでなく「含まれていない費用」まで含めた総額で比べることが大切です。
見積書では、項目ごとの金額と、日数・距離・人数で増える費用を確認しましょう。
契約を急がせる言葉が出たら、一度立ち止まって考えてください。
そして何より、元気なうちの事前相談が、ご家族を安心させるいちばんの備えになります。

何か困りごとがありましたら、藤井祭典までお気軽にお電話ください。24時間365日、無料でご相談を承っております。

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監修者|高橋 亮

コラム監修者・高橋亮氏のプロフィール写真

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。
著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。
2025年8月26日にはフジテレビ『サン!シャイン』にてコメンテーターとしてテレビ出演。

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