ご葬儀で知りたい戒名(かいみょう)について|市川市で後悔の残らないお別れのために

はじめてのご葬儀では、戒名(かいみょう)の言葉や位のちがいが分かりにくく、 ご不安に思われる方が多くいらっしゃいます。本稿は、「戒名とは」「どう決めるか」「どこで使うか」を市川市の葬儀会社、藤井祭典がまとめました。宗派やお寺のならい/ご家族のご意向/故人さま(お亡くなりになった方)らしさを順番に確認し、無理のない形で整える考え方をご紹介します。小さなことでも、まずは安心してご相談ください。

著者|中野

藤井祭典

市川市で50年、地域の皆さまに寄り添ってきました。 “小さな葬儀社だからこそ、小さなところまで気づける”運営を続けています。
その現場感のある知見をもとに、市川市を中心とした葬儀に関する情報をを分かりやすくお伝えします。


目次

戒名とは?

戒名は、「仏さまの弟子になりました」という意味をもつ、あの世でのお名前です。
ご逝去後にお寺さま(僧侶)から授けられ、葬儀やお墓・位牌に記します。宗派によって呼び方や書き方が少し異なり、浄土真宗では「法名(ほうみょう)」と呼ぶのが一般的です。

正解・不正解で決めるものではなく、宗派やお寺のならい、ご家族のご意向、故人さま(お亡くなりになった方)らしさを合わせて整えます。

どう決めていくのか

戒名は、亡くなったあとに僧侶に授けてもらうことが一般的です。ご家族様や生前の故人様本人が戒名を付けることも可能ですが、特に檀家寺がある場合は宗派の決まりを守る必要があります。無断で付けるとトラブルになる可能性があるため、事前に檀家寺に相談し、同意を得ることが重要です。

宗派やお寺のならい

僧侶に授けてもらう場合は、まず宗派とお寺のならいに倣います。宗派ごとに呼び方や書きぶりが異なり、同じ宗派でもお寺ごとの考えがあります。
檀家寺(お付き合いのお寺)がある方は、まずそのお寺へ相談し、「宗派やお寺とのご縁」、つぎに「どのような方だったか」、そして「読みやすさや入れたい字などのご希望」をお伝えください。
お付き合いのお寺が決まっていない場合は、宗派のご希望やご事情をおうかがいした上で、合うご相談先を葬儀社からご案内します。

ご事情によりお寺とのご縁を持ちにくい場合、戒名授与のご相談を受け付けている窓口もあります。藤井祭典にご相談いただければ、宗派のご希望やご事情をおうかがいし、ふさわしいお寺(僧侶)をご紹介します。

お寺に伝えるときの目安

  • 宗派/お付き合いのあるお寺があるか
  • 授与の時期のご希望(葬儀前、または四十九日まで など)
  • 文字数や読みやすさの希望(短め/読みにくい字は避けたい など)

ご家族のご意向

つぎに、どのようなお名前を望まれるかをご家族でお話しします。むずかしく考えず、読みやすさ・長さの希望や、入れたい/避けたい文字があればお伝えください。形式的な“正解”より、納得できるかがたいせつです。

話し合いの例

  • 読みやすい字で、短めに整えたい
  • 自然や季節にまつわる字を一文字入れたい
  • 男女や年齢にかかわらず、呼びやすさを優先したい
  • 生前に大切にしていたことが伝わるようにしたい

確認のポイント

  • 家族みんなが無理なく読める/呼べる
  • 過度に難しい表現になっていないか
  • お寺のならいと矛盾していないか

文字数とお布施の関係

戒名の文字数が多いほど「院号」や「道号」が加わり、位が上になります。
そのため、自然とお布施(戒名料)も高くなる傾向があります。

戒名の例文字数の目安お布施の目安(相場)
○○信士・○○信女約6文字前後10万〜30万円程度
○○居士・○○大姉約8文字前後30万〜60万円程度
○○院○○居士・○○院○○大姉約10文字前後70万〜100万円以上

宗派や地域、お寺との関係によって金額は前後します。文字数が多くなるほど位が高く、お布施も上がる傾向にありますが、本来は「気持ちを込めた感謝のしるし」としてお寺にお渡しするものです。

故人さま(お亡くなりになった方)らしさ

戒名をおつけする際に重要なのは、その方らしさです。お人柄や歩み、日々大切にされていたことを手がかりに、言葉を選んでいきます。小さなエピソードでも十分です。

手がかりになる例

  • お人柄:穏やか/芯が強い/面倒見がよい/明るい
  • 大切にしていたこと:家族・地域活動・仕事への誠実さ・園芸・合唱・読書 など
  • 長く続けてきたこと:毎朝の散歩、庭の手入れ、地域清掃 など
  • つながり:地域・学校・職場・お寺とのご縁

大切なのは「どんな戒名をつけたいか」「どんな思いを込めたいか」をご家族で話し合い、全員が納得できることです。どうやって考えればよいか分からないときは、どうぞ藤井祭典までおたずねください。

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戒名はどこで使われるか

主に以下の場面で使用されています。

儀式の場

通夜・葬儀・告別式読み上げるお名前として用いられることがあります。
初七日から年回忌(法要)法要のご案内や当日の読み上げ、表記に用います。
※呼び方・書きぶりは宗派やお寺のならいで変わります。

礼拝具や記録

位牌(いはい)表に戒名、裏に俗名(生前のお名前)・没年月日・行年(享年)を記すのが一般的です。
過去帳(ご自宅やお寺の記録帳)戒名・没年月日などを記載して残します。
お寺側の台帳寺院の記録として登録されます。
書き方はお寺により異なります。

墓所・納骨先

墓石側面や裏面に、戒名・没年月日・行年を刻むことがあります。
納骨堂・合祀墓の銘板戒名を掲示したり、名簿に記帳したりする場合があります。
刻字の時期や書式は、納骨先の規定お寺のならいを必ずご確認ください。

書面(状況により)

会葬礼状・ご案内文俗名のみの場合もあれば、戒名を併記する場合もあります。
どちらがよいか迷うときは、家族のご意向お寺のならいを合わせて決めましょう。

よくある質問

いつまでに決めればいいのか?

通夜〜葬儀の前後に整えることが多いですが、四十九日までの間に授かることもあります。
じっくり検討したい場合は、四十九日までの整えで相談しましょう。

どの場面でも必ず戒名が必要ですか?

宗派やお寺のならいによります。無宗教や神道・キリスト教の場合は用いないこともあります。分からないときはご相談ください。

藤井祭典での事例

市川市立病院での家族葬

市川市立病院で亡くなられた80代男性(元小学校教師)は、家族と穏やかに話し合いを重ね、藤井祭典が市川市斎場の小規模会場で家族葬を手配しました。通夜は省略し、一晩の安置の後、親族のみで読経、献花、故人の人柄を偲ぶ映像を流してお別れ。

それに伴い菩提寺と戒名について相談し、先祖の位に合わせて信士の位号を授与いただきました。藤井祭典は費用内訳や僧侶へのお礼を丁寧に説明し、スムーズに進行。家族は満足して見送ることができました。

市内の介護付有料老人ホームで行った一日葬

市内の介護付有料老人ホームで亡くなられた90代女性は、穏やかで地域の和を大切にした方でした。浄土真宗の菩提寺と連絡を取り、藤井祭典が市川市斎場を手配して一日葬を実施しました。午前中に読経と法名授与、親しい方だけでの献花・短い偲ぶ会を行い、午後に火葬を行いました。

藤井祭典は式の時間調整や費用の内訳(斎場使用料とお布施)のご説明を行い、ご家族様がお布施やその金額について、理解して進めていただけるようにしました。

まとめ

戒名(浄土真宗は法名)は宗派やお寺のならい・ご家族のご意向・故人さまらしさなどから考える、故人様の“もうひとつのお名前”です。文字数や位の高低が良し悪しを決めるわけではなく、重要なのは「どんな戒名をつけたいか」「どんな思いを込めたいか」をご家族で話し合うことです。
市川市の藤井祭典にご連絡いただければ、戒名はもちろんご位牌などのご用意まで、状況と意向をうかがいながら必要な手順をご案内します。

監修者|高橋 亮

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。
著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。
2025年8月26日にはフジテレビ『サン!シャイン』にてコメンテーターとしてテレビ出演。

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