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葬儀のための心得
はじめに。
元気なうちからお葬式の事を考えるのは一昔前なら
「縁起でもない」と忌避されてきました、
しかし最近の考え方では「納得のいく葬儀がしたい」
「法外な金額を請求されたり騙されたりするのが怖い」など
事前にお葬式の事を考えるのは
当たり前の時代になってきています。

生きているうちからお葬式の事を考えてしまってと
罪悪感を持つより、その人らしさを出せるお葬式を
する為にと考えていただければよろしいのではないでしょうか。

1 お医者さんから近いと宣告された。
残される家族の方はどうしてもお葬式の事を考えなければなりません
数の葬儀社に話を聞いて事前見積もりをしてもらう、遺影にする写真を選んでおく、
万が一の時の為に連絡するリストを作っておく。これらも事前準備として必要なことです。

しかし、一番必要な準備は「家族の心の覚悟」だと思います。
そして「生きているうちにもっと話しておけばよかった」「もっと孝行してあげたかった」と
悔いを残さないために、残された時間を有意義に過ごすためにしていただく事が大切だと思います。

2 亡くなったら
生きている以上、どうしようもなくその瞬間は訪れます。
悲しみの中にいながらもこれからの事を考えなければなりません。
まず必要なことは、お体の移動です。

1病院からご自宅へ搬送してもらう。
2病院から式場などへ移動し、預かっていただく。

ほとんどの場合が上記の2パターンになると思います、
病院の霊安室へ移動し葬儀社に連絡を取って移動先を決めましょう。

3 打ち合わせ
ご自宅または式場へ移動し安置をして、手を合わせていただいたら
お葬式の打ち合わせをしなければなりません。
その中で葬儀式場、葬儀の日程、お葬式の内容を決めなければなりません。
葬儀式場は公営の斎場、葬儀社の式場、お寺などの
会館などがあります。
どのようなお葬式にしたいのかに合わせて式場を
選ぶとよいでしょう。

公営の斎場の場合  
自治体が運営している式場です。
ほとんどの場合が火葬場と併設されています。  
メリットとしては費用が安い、火葬場と併設されているので
移動距離が少なくてすむなどがあります。  
デメリットとしては火葬場と併設されているために
立地条件が悪い場所にあることが多いです。よって会葬者の方の交通の便が悪いという事があります。

葬儀社の式場 
駅前などの立地条件の良い場所に式場があり交通の便もよいですが、
どうしても場所代も含めて葬儀費用が高くなる場合が多いです。  

お寺などの会館  
お寺などが運営する会館を借りることもできます。
宗旨問わず貸し出している場所と、お寺の檀家さんにのみ貸し出してる場所がありますので
事前に借りられるか調べておく必要があります。
家族葬などを希望してあまり人に知られたくない場合などは、
自宅周辺より少し離れた小さめの式場を選ぶことも多くあります。
お葬式の日程は 親戚の方が遠方から出てこられたり、
仕事の関係上どのご家族側の都合 、お寺さんの日程の都合、
火葬場の釜の空き状況 友引がお葬式の日にかぶらないか
(友引でもお通夜はできます)
これらの状況を合わせて日程を決めて行きます。
 
その中でどうしても希望の日程で
お葬式が執り行えない事が出てくるかもしれません。


お葬式の具体的な内容の話へ進みます。
葬儀社によって提供しているサービスの形は様々ですが
大体の場合2パターンに分かれてきます。

1祭壇はこれ、柩はこれ、と個別に積み立てていって総金額を
出す積み立て方式
・メリット:細かい品物まで選択できる事
・デメリット:最初は総金額がわかりずらい事、悲しみの中で
判断力が鈍っている状況で冷静に細かく選ぶ事が難しいなど。

2全部まとめてセットで総金額を出しているセットプラン方式
・メリット:まとめての金額が提示されているので打ち合わせ初期の段階から総金額がわかりやすい
あれこれと悩む項目が少なくて済むなど
・デメリット:細かい品物まで吟味するのが難しい、意図に反したものまで入っている

などがあります。
どちらでも総金額(返礼品や料理、お布施なども含む)まで出してもらって、
納得が出来るまで考えたほうがよろしいでしょう。
会葬者の人数を決めるのは葬儀の打ち合わせの中でも
大変な作業の一つです。
家族親類、ご近所、会社関係、故人の友人関係、
家族の友人関係などをどのくらい参列してもらえるかを
予測しながら会葬者数を決めて行きます。

返礼品
予想した会葬者数に対応できる分の返礼品を用意します。
返礼品は基本的には返品できますので、
必要数より少し多めに頼んでおいて、
余ったら返品するという方法がよいでしょう。

料理
お料理は、もちろん返品がききません、ですのでおおよその必要数で頼んで、
足りなくなったら追加をするといった方法がよいでしょう。
注意したいのが、どこまで急な追加に対応できるかをあらかじめ聞いておいた方がよいでしょう。

お寺さん
日程を決める際にかならず連絡をしなければなりません。
お付き合いのあるお寺さん(菩提寺)がある場合には
そのお寺さんに連絡していただいて亡くなった事を伝えて、葬儀の日程の相談をします。

菩提寺の無い方には葬儀社がお寺さんを手配してくれます。
ここで注意したいのが紹介してもらう場合のお布施などの金額を確認しておく事、
またお付き合いはしてないけどお墓がお寺にある場合には
その場でお寺さんを手配してしまうと後々の納骨できないなどの大問題に発展する可能性があります。
葬儀社の担当者に相談してきめていくとよいでしょう。

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